カワンルマーの生い立ち |
この一ヶ月は、限界に近い忙しさとオマケに風邪までひきまして、日記を
書く気持ちになりませんでした。申し訳ないです。
今回はカワンルマーの生い立ちをお話しいたします。と言うのもお陰様でこの
10月27日で丁度28周年を迎えることが出来たからです。
カワンルマーは1976年10月、大阪市北区東天満「珈琲通のコーヒー カワンルマー」として誕生しました。カワンルマーの名前の由来はスマトラマンデリンで有名なインドネシアのマレー語からで「カワン=友達・ルマ=家」を語源にちょっとフランス語風にアレンジして唯一無二の名前にしました。一度でも来店されたお客様を私たちは、お友達と同じように大切にしたかったからです。まるで沖縄の人々のように。
当時は自家焙煎で一杯づつネルドリップしていました。焙煎に自信を持てるようになった10年後芦屋で念願であった焙煎専業と成り、幸いにもカワンルマーファンのお客様が全国に広がり自然と通信販売中心となりました。その後子供が小児喘息になり空気がきれいで周囲に自然が多いと言う理由で奈良に引っ越しました。そこで20年位経った時やっとコーヒーと対話出来るようになりました。
それまでの私はいつも何かに追いつめられたような苦しみの中で焙煎と
格闘していました 。ある日、今まで自分の理想の味を追い求めて、技を磨き理想の味を追求する事ばかり考えていたことの間違いに気付いたのです。
焙煎とはそれぞれに特徴を持つその素材が一番光輝く手助けをする事と考えられる用になり、心が救われ、焙煎が楽しいものに変わりました。
これを悟りを言うのでしょうか。
6年前により自然に囲まれて穏やかな気持ちでもっともっと美味しいコーヒーを創りたいと言う衝動から、軽井沢に転居致し現在に至っています。
結局は心を込めて創ることが一番大切であるからです。
私の最終兵器は「美味しくなーれ、美味しくなーれ」と心の中で叫ぶことなのです。