コーヒーの昔と今 |
ガテマラの場合一般的に言えば標高の高さで決められ低いところから順にグッドウォッシュト、エクストラグッドウォッシュト、PW(プライムウォッシュト)、EPW(エクストラプライムウォッシュト)、HB(ハードビーンズ)、SHB(ストリクトリーハードビーンズ)と区別され,SHBならほぼ納得のいく物が手に入っていました。
一般的にコーヒー豆は熱帯雨林の標高1000m〜2000mの高地で栽培に適し、標高が高くなるにつれて小粒になりますが、香りや風味、口当たりが良くなります。
コーヒー豆の栽培地は元々肥沃な場所で農薬や化学肥料など使う必要が無かったのでこのころはまだ殆どの生産地が必然的に、より自然な栽培をしていた為その地域の土壌成分や風土により個性的かつ美味しい実が採れていたのです。
ところが20年ほど前から味のレベルが低下して来ました。それまでSHBでも充分美味しかったのが、アンティグア地方のSHB でないと美味しく無くなり、また近年では農園指定でないと良い物が手に入らなくなって来ました。最近では商社がやたら農園指定を謳い、ただ値段が高いだけでその価値も曖昧になりました。
現在の農薬や化学肥料に頼った農業=生産拡大=美味しく無いとなるのです。
納得のいく生豆を確保するため来年から知り合いを通じて良い農園を探してもらう事にしています。数年後にはもう一人の農業の専門家である知り合いと協力し栽培指導を行うつもりでいます。農薬や化学肥料を使わず有機堆肥などを使う=生産拡大+経費削減=美味しいです。
コーヒーを美味しく焙煎するにはまずは良い生豆が必要です。