グラデーション焙煎 |
第一他の焙煎方式の焙煎機を触った事もない人達がそう言うのも変なのです。
直火式は焙煎の方法にもよりますが、豆の中心近くと表面近くの焙煎状態が違う事が大きな特徴です。
これを欠点と捉えるのか、長所として捉えるのかはその人のレベルによって変わると思います。普通に焙煎すると外は深い目の焙煎でも中は少し浅い目、芯はさらに浅い目の焙煎になります。
要するに深い目に焙煎しても中煎りと浅煎りの味が存在する事になります。一粒の豆がグラデーションのような焙煎になっているという事です。
このことがメリハリのある美味しさと思われる由縁です。
私も直火で30年間焙煎していましたが、このグラデーションをどの位に調整するかで味の善し悪しが決まってしまいます。
この事は他の焙煎機でも同じく重要な部分で、このことがよく解れば、同じ生豆でも幾つもの味わいを作り出す事が出来るようになるのです。